2013年03月09日
考える生き方-空しさを希望に変えるために
考える生き方
ブロガーとして有名なfinalventさん(本には随筆家となってましたがピンと来ないな…哲学家のイメージです)が、ブログを書いて10年の区切りで書いたという、自伝のような書です。
彼のブログの方は、もう5年以上読んでいますが、ちょっとシニカルだったりペシミスティックに過ぎるところ、難しくて手も足もでないところなどを適当に読み流しながらも、物の見方や考え方、いろいろ勉強させてもらってます。
この本には、ブログでは語っていない自身の半生を振り返っての思いが、いい大人がこんなに素直に文を書くことなんかないんじゃないかというくらいに、丁寧に丁寧に記されています。
「自分の人生はからっぽだった」なんて言いながら淡々と語るのですが、自分の人生の意味を実感できずに元気が出ない人たちを勇気づける言葉と思いました。
普通に暮らしているうちにいつの間にか年を取って行く日々の中で感じる思いに共感するところが多く、また、そのうち自分もこのように考えるようになるのかもしれないななどと気づかされるところもあり、期待以上の読後感でした。
今更ながらですが、こうして、日々の生活の中での利害関係が全くない、名前も顔も知らない少しだけ年上の博識な方の言葉を、毎日のように聞き考えることができる ーTwitterで会話だってできてしまう!ー ような世の中ってなんだか不思議です。
Posted by ひーら at 02:19│Comments(0)
│読んだ本のこととか