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2016年04月25日

「小倉昌男 祈りと経営」を読んだ



小倉昌男 祈りと経営: ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの

宅急便の父、小倉昌男の評伝。よくある、ビジネス上のサクセスストーリーを賛美するだけのヨイショ本や、周りの人たちとの関係を驚異本位に描いた暴露本ではなかった。

省庁の無茶な規制と闘う闘士、引退後のスワンベーカリーでの社会貢献など、名経営者として理想的な姿と思っていたが、大変な悩みの中で暮らしていたとは。

この本に書かれたことが取材であぶり出されてきたこと、そして出版できたことが奇跡のよう。


  
Posted by ひーら at 17:45Comments(0)読んだ本のこととか

2015年12月30日

2015年の読書記録

出張移動中の読書が増え、薄めの文庫本や電子書籍の数が増えたように思う。

新しい本ではないのだが、



や、



が面白かったな。


ひーらの本棚 - 2015年01月~2015年12月 (72作品)
見仏記
いとうせいこう
読了日:01月22日

俺俺 (新潮文庫)
星野智幸
読了日:05月17日

裏庭 (新潮文庫)
梨木香歩
読了日:11月11日

源氏物語 01 桐壺
紫式部
読了日:11月17日

源氏物語 02 帚木
紫式部
読了日:11月25日

源氏物語 03 空蝉
紫式部
読了日:11月25日

源氏物語 04 夕顔
紫式部
読了日:12月05日

源氏物語 05 若紫
紫式部
読了日:12月08日

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Posted by ひーら at 19:14Comments(0)読んだ本のこととか

2015年09月23日

「職業としての小説家(村上春樹)」を読んだ

 「MONKEY」や「考える人」の連載を纏めた本だった。そのため、いくつかの章を既に読んでいたこと、他のエッセイでも良く触れている内容だったため新鮮味はなかった。それでも、つまらなかった訳ではない。
 小説を書くときの登場人物、ストーリーの展開について書き始める前に決まっている訳ではなく、書いていくうちに登場人物が作者の意図を超えて勝手に話し出しストーリーが自由に動き出すようなことを、この本の中でも書いていた。 
 今までそれを読む度に、作家というのはそういうものなのかなあと今ひとつピンとこなかったけれども、この本を読むうち、自分にもそういうことはあるなあと思い当たった。
 それはもちろん夢の中でのことではあるのだけれども、知人であったり全く知らない人であったりする登場人物が、自分に対して、自分ではとても思いつかないような発想でものを言い、そういう発想や考え方があるのかと驚かされたりすることが、ときどきある。
 その登場人物も、夢を見ている自分の中から生まれているはずなので、どこから自分とは違う発想が出てくるのだろうか、夢って不思議だなあと目が覚めてからいつも思うのだけれども、もしかすると、それと似ているのかも知れないと思った。小説家は、キーボードを叩きながら夢の中に降りて行くことができるのかな。
 
 ところで、この本、紀伊國屋書店がネット書店への対抗策として初版の9割を買い占めたことで話題を集めたが、それにしてはネットで品切れになることもなかったようで、何の不都合もなく買うことができた。すぐさま大増刷された第2刷が届くのかとも思ったがそうではなかった。いったい何だったんだろうな。


  

Posted by ひーら at 17:10Comments(0)読んだ本のこととか

2015年09月16日

心をつなぐ左翼の言葉

最近の読書で面白かった本です。ブックオフで入手しました。
セゾングループ代表 堤清二として活躍された詩人・作家 辻井喬へのインタビューです。

「しっかりさせなければならないのは、日本はアメリカに対してどのような態度をとるのかという問題なんです。」
「最近気になっているのは、NHKに対する自民党の政治的な圧力ですね。」

2009年に出版された本ですが、今もね・・・

辻井さん、穏やかに、しかしはっきりと語ります。
「理論的には正しくても、相手の心に響かないというのでは意味がないんだ」と。

「反対!反対!」と言って自己満足している共産党の人たちや、口汚くヤジを飛ばし、民主党を揶揄・非難することに熱心な自民党の人たちに、果たして届く言葉があるのだろうかとの思いも消えませんが、それでも、共産党にも自民党にもしっかりとした人がたくさんいるはずなので、自分と考えの違う人を排斥する言葉を強く発する人に同調することなく、一緒に考え、話し合うことのできる仲間を増やして行きたいものです。


  
Posted by ひーら at 22:44Comments(0)読んだ本のこととか

2014年06月22日

とっておきの空と海

 Facebookのおかげで高校の同期生がどっと身近に現れてみると、大学の教授だったり、大企業の役員だったり、ワイン業界の有名人だったり、ミュージシャンだったり、子ども達を育て上げ一息ついていたり、それぞれに奮闘していることを知ることになった。30年前は、皆、ただの高校生だったはずなのに、思いもかけない分野で大活躍していることに驚いたり、がんばっているなあと嬉しかったり、自分のことではないのに、ちょっと誇らしいような不思議な気持ちにもなったりもする。

 30数年ぶりに再会した高3のとき同級の柏野君。地学部に所属し、理数系の成績が良く英語や国語はイマイチという典型的な成績優秀「理系」少年だった彼は、その後、好きな地球物理学系の研究者になり、今や、海外で英語の講演やら大学の講義までもするようになったという。同じように英語が苦手だった自分が、今もときどき困っているのに比べ、30年で何たる差がついたものかと妙に感慨深いものがあるが(笑)、好きなことを真摯に続けてがんばっている同級生の活躍のようすを知るのは、本当に嬉しいものだ。
 
 さて、本題はここから。
 
 研究者として、幾度も研究船「みらい」で長期航海を体験した柏野君、普通の人ではまず体験することのできない熱帯の海の上で、本職の研究の傍ら、信じられないような絶景の写真を撮りためていた。それが、お仲間の研究者の方々の撮った南極・北極の海の写真と合わせ、一冊の素晴らしい写真本になった。
 
これが本当に素晴らしい本に仕上がっていた。

 帯に「研究者だけに許された地球極限、奇跡の絶景」とあるが、本当に目を疑うような絶景の一つ一つに目を奪われるのはもちろんのこと、写真に添えられた一線の研究者によるワンポイント解説も、巻末の、研究現場の説明(大事件にも遭遇している!)や地球科学入門のページもわかりやすく、科学に親しみを感じさせられるものになっている。そして、価格も1,400円(+税)とお手頃。たくさんの人に手に取って欲しい本です。


  
Posted by ひーら at 00:50Comments(2)読んだ本のこととか

2014年05月04日

2014/1〜5の読書記録

今年の1〜4月の読書記録。読んだ順に。一番おもしろかったのは「北の無人駅から」


本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」 (「戦後再発見」双書2) 前泊博盛

領土、領空、予算や、その他の優遇措置、これだけ米国に無償で提供しているというのは、他の敗戦国を見ても類がない。
こんな状態では、敗戦後の占領下から独立したとは言えないのではないかと考えさせられる好著。


知の逆転 (NHK出版新書 395) ジャレド・ダイアモンド他 

昨年読んで面白かったので再読しました。


中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい? NHK_PR1号

ITには全く詳しくなく、試行錯誤で始めたNHKのTwitter担当者の生の声。直接の対人関係じゃないとして、SNSでの交流を全く認めない人も
多いが、コンピュータの向こう側には人がいることがよくわかる。好著。


インターネット的 (PHP新書) 糸井重里

インターネットがどういうものであるか、2001年の時点で、ここまで本質を捉えて書いていた人はいないんじゃないかな。今読んでも全く古くないのが凄い。


村上ラヂオ2: おおきなかぶ、むずかしいアボカド (新潮文庫) 村上春樹



アメーバ経営 稲盛和夫

稲盛さん、JR北海道をどうにかしてくれないか。


英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半 (集英社新書) 浦出善文



いま子どもがあぶない―福島原発事故から子どもを守る「集団疎開裁判」 (マイブックレット)



将棋の天才たち 米長邦雄



かないくん (ほぼにちの絵本) 谷川俊太郎



スペードの女王・ベールキン物語 (岩波文庫) プーシキン



天使突抜一丁目―着物と自転車と 通崎睦美



ホーキング博士のスペースアドベンチャー (3) 宇宙の誕生・ビッグバンへの旅スティーブン・ホーキング



Number PLUS「北海道日本ハムファイターズ 11年目の未来設計図」


火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF) オリヴァー・サックス

信じられないような様々な症例。人の脳や精神の不思議さは解明されないんだろうな。


マンガ はじめましてファインマン先生 (ブルーバックス) リーランド・マイリック

巻末の文献リストが良かった。


栄光なき天才たち 宇宙を夢みた人々 (講談社漫画文庫 も 7-1) 森田信吾



さっぽろ自転車ガール―走ってみたいサイクリングコース19 みやけりかこ



北の無人駅から 渡辺一史

駅や鉄道の話ではなかった。北海道の開拓史の中での生の人々の暮らしがよく描かれている上、そこから繋がる現代の地方や産業の課題の
考察も詳しく、読み応えがあった。こんな本を書けるのは凄いとしか言いようがない。素晴らしい本。


「しがらみ」を科学する: 高校生からの社会心理学入門 (ちくまプリマー新書) 山岸俊男



首輪をはずすとき 丸山健二

歯に衣着せぬ丸山節全開。被災地を独り語りをしながら歩き回り、心の揺れがそのまま言葉に出てきているところの記録が面白かった。


葬式は、要らない (幻冬舎新書) 島田裕巳


  
Posted by ひーら at 23:25Comments(0)読んだ本のこととか

2013年05月07日

梅田〜吉井〜加藤〜村上〜中谷


最近の読書をまとめて。読み終えた分だけ...

羽生善治と現代 だれにも見えない未来をつくる(梅田望夫)



既刊の「シリコンバレーから将棋を観る」(2009年),「どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?」(2010年)の2冊を再編集した本。最新のインタビューを追録してあるにしても、2冊とも既に読んでいたので買わないつもりだったが、いやいや、買って正解でした。
ものすごい速さで情報が更新されていく世界について、「再読」の部分が多かったはずなのに、3〜4年前の古さも感じさせないというのは、本質の部分を上手く捉えているからなんだろうな。

タイトル戦に密着しリアルタイムで書き綴った梅田さんの観戦記は、この本の中に収録されているものの他にも、今でもウェブ上でその多くを読めるが、将棋がわからない人でもおもしろいんじゃないかなと思う。
梅田望夫氏、第80期棋聖戦第1局リアルタイム観戦記l

残念なのは、将棋の本なのに図面にいくつか誤りがあるところだけでした。


投手論(吉井理人)


忙しいのに、この手の本についつい手を出してしまう・・・
読みかけの本がたくさんあるのに、この手の本はついつい読み続けてしまう・・・
プロ野球出身者の名前になっている本の中には、単なるおもしろおかしさを狙っただけの粗悪本がけっこうな割合であるけれど、これは、ちゃんと野球のことが書いてありました。これは面白い!という本ではないけれど、ファイターズファンの人が読むとけっこう面白く感じるんじゃないのかな。


「日本文学史序説」補講 (加藤周一)


遠い昔に読んだ日本文学史序説。今はもう、どんな本だったのか覚えていません(^^;
よく理解できなかったんだろうな、きっと。
これは、その本についての講演、聴講していた参加者との質疑をまとめたもので、講演録なのでとても話がわかりやすく、面白かった。
宗教だったり美術だったり、話が壮大に広がった上での文学史です。今更ながらだけど、本当に凄い人だなあ。

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(村上春樹)


うーん、何というか、普通に面白い小説だった。
最近は、ウェブでたくさんの書評が上がってくるので、それらを読むのがおもしろいという副次的な楽しみがあります。皆さん、いろんな読み方するんだなあ、凄いや。


「着氷」中谷宇吉郎
中谷宇吉郎 雪の科学館
北大博物館の売店で購入したもの。アマゾンにはありませんが、上記リンクで通信販売があります。
ニセコの冬山で行った、上空での航空機に着氷についての研究についての解説。今の時代も、本来、科学者はこれくらいわかりやすく自分の仕事の内容や意義を説明することが必要なんだろうなと思います。
読んだ直後に、青少年科学館での中谷ダイヤグラムや実験装置の説明展示に見入ってしまいました。


とりあえず、こんなところ。







  
Posted by ひーら at 00:37Comments(0)読んだ本のこととか

2013年04月13日

「詳説日本史図録」が素晴らしい!

日本史を概観できる資料のようなものが欲しくなり、大きな書店に行ってみました。歴史関係の棚を覗いてみたもののしっくりとくる本がなく、もしかしたら中学生や高校生の学習参考書のようなものがよいのでは?と、そちらの棚に行ってみたら、とても良いのがあったのです。

高校生が使う教科書である、山川出版の詳説日本史に沿った副読本「詳説日本史図録」です。



全面カラーの360ページに、豊富な写真と、細かな文字での解説がぎっしりと詰め込まれています。

これ、学校の試験勉強のために覚えなきゃなんて思うとげんなりしますが、今は、そんな必要も全くなく、日本人がどこから来たかというような昔から、野田内閣のようなつい最近のことまでカバーしているのをパラパラとめくり、目についたところを読むだけで、かなり楽しいものです。

そして、現代のところを眺めていたら、
「小泉純一郎内閣の構造改革以来、日本社会のなかで高額な所得を得る人たちと、低所得者層との格差が確実に拡大し、社会の不安材料になっている。」
という記述をみつけ、びっくり。
これ、もう歴史なんだなあ。
日々の暮らしの中で少しずつ変わってゆく社会情勢が、学校で学ぶ歴史の一コマとして組み込まれて行くのは、何かちょっと不思議なようでもあるけれど、考えてみれば当たり前のこと。子どものころは「試験のために暗記するもの」と思っていたけれど、それは間違い。歴史って面白いと思う今日この頃です。

それにしても、一番驚いたのは、この本の価格。

何と、890円!!!

一般書籍のコーナーにあるとすれば、2,000円以上しても不思議じゃないような内容。
一家に一冊あってもよい、お買い得なオススメ本です。

参考書って安いんだなあ。また、参考書コーナーを物色してみようと思ったのでした。




  
Posted by ひーら at 22:02Comments(0)読んだ本のこととか

2013年03月09日

考える生き方-空しさを希望に変えるために


考える生き方

 ブロガーとして有名なfinalventさん(本には随筆家となってましたがピンと来ないな…哲学家のイメージです)が、ブログを書いて10年の区切りで書いたという、自伝のような書です。
 彼のブログの方は、もう5年以上読んでいますが、ちょっとシニカルだったりペシミスティックに過ぎるところ、難しくて手も足もでないところなどを適当に読み流しながらも、物の見方や考え方、いろいろ勉強させてもらってます。
 この本には、ブログでは語っていない自身の半生を振り返っての思いが、いい大人がこんなに素直に文を書くことなんかないんじゃないかというくらいに、丁寧に丁寧に記されています。
 「自分の人生はからっぽだった」なんて言いながら淡々と語るのですが、自分の人生の意味を実感できずに元気が出ない人たちを勇気づける言葉と思いました。
 普通に暮らしているうちにいつの間にか年を取って行く日々の中で感じる思いに共感するところが多く、また、そのうち自分もこのように考えるようになるのかもしれないななどと気づかされるところもあり、期待以上の読後感でした。
 今更ながらですが、こうして、日々の生活の中での利害関係が全くない、名前も顔も知らない少しだけ年上の博識な方の言葉を、毎日のように聞き考えることができる ーTwitterで会話だってできてしまう!ー ような世の中ってなんだか不思議です。


  
Posted by ひーら at 02:19Comments(0)読んだ本のこととか

2013年03月06日

野球と余談とベースボール(田口壮)

野球と余談とベースボール (マイナビ新書)

「野球のできるエッセイスト」田口壮選手が引退してから初めての著書。野球を仕事にして暮らした事件だらけのアメリカ生活をリアルタイムで語っていたこれまでの3冊の本が抜群に面白かっただけに、よくある普通の選手OB本になってしまったこの本は少し残念。とはいえ、大谷選手のメジャー挑戦をどう思っていたかなど、現場にいた人ならではの考え方に、なるほどと思うところたくさんありました。

読んでいて、思わず「そうだ!」と言ってしまったのは、外野フェンスを低くしようという提言。日米を経験した名外野手の意見、どこかの野球場で参考にしてくれないかなあ。

しかししかし、読むなら何苦楚日記タグバナ。そして、奥さんの書いたメジャーリーガーの女房 ~ヨメだけが知る田口壮の挑戦、その舞台裏~ (マイコミ新書)の方ですね(^^)











  
Posted by ひーら at 23:11Comments(3)読んだ本のこととか

2013年03月03日

僕の死に方 エンディングダイアリー500日

 急逝した金子哲雄さん、バラエティ系のテレビは殆ど見ないので全く知らなかったのですが、TVで有名な方だったのですね。
 自分の葬儀の準備をどうするかの段階に至っても、費用の掛け方についての判断基準が日常の買い物をするときと一貫して変わらない、滑稽とも言えるぐらいにぶれない姿勢が素敵でした。亡くなる前の仕事をしている姿も見てみたかったな。

 本を読んでいると「ああ、これ自分もやってみよう」とか思って、参考にさせてもらうことがよくあるのですが、日々、のんべんだらりと過ごし50年近く経ってしまった我が身とは余りにも違いすぎるスーパーさに圧倒され、今回は全くそんな気にならず。こんなかっちりした生き方、まねできません(><)
 でも、ストレートなメッセージはしっかりと伝わりました。「生涯無休」とは行きませんが、まあ、ぼちぼちとやりますか。


  
Posted by ひーら at 01:41Comments(0)読んだ本のこととか

2012年12月31日

ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ: 原子力を受け入れた日本


ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ: 原子力を受け入れた日本 (ちくまプリマー新書)

読み終わりました。
ベストセラー作家、田口ランディさんの本です。田口さんの小説、読んだことはありません。名前は知っていましたが、女性だとも知らなかったくらいです(^^;

 人それぞれ、考えがいろいろと違うものですが、考えの違う相手と意見を交換するときに、相手がなぜそのように考えるのか、考えるようになったのか、そして、自分もなぜそのように考えるのか、考えるようになったのかに思いを巡らせることができると、善悪の判定や優劣、勝ち負けを争うのではなく、どうすれば良い方向に進むのかという共通の目的に向けての対話ができるのですよね。
 著者は、自分の核についての興味の持ち方を、自分自身の育ってきた体験から分析し、そして、原爆を落とされ、さらに水爆実験の犠牲にもなった日本人が、なぜ、原子力の利用を積極的に進めるようになったのか、そして、核爆弾を落とした国としてのアメリカ側の人たちの気持ちまで、作家らしい想像力の下で考えを進めます。
 ”これからの「核」の話をはじめるための、最初の一冊”
と裏表紙に書かれていましたが、自分の思いを正確に、独善的にならないように冷静に、わかりやすく丁寧に書かれています。歴史の勉強の大切さも実感します。
「野球好きのオヤジのおせっかい、高校生はこれを読め!」
に入れておくことにしました。





   
Posted by ひーら at 00:51Comments(0)読んだ本のこととか

2012年12月24日

「定義集」読みました

大江健三郎の本はかなりゆっくりと読みます。言葉の使い方、言い回しが独特なので、さらっと読もうとしてもできないからです。
そのためもあり、しばらく手が伸びませんでしたが、本書は、新聞連載のコラム集なので分量が短いので、一日の仕事が終わって寝る前に一篇を読むのを日課のように、ようやく読み終えました。

6年程の連載分なので、家族との暮らしのこと、訴えられた裁判のこと、亡くなった友人のこと、若い人たちへの希望、日本の右傾化への嘆き、反原発、震災のことなど、コラムのテーマは様々ですが、独特のユーモアと倫理観が全編に溢れています。

コラムの中で触れられている様々な本も魅力的なので、読書中、自宅にあった本を取り出して再読したり、amazonに注文したりー積読本が増えました。

さて、読み終えたので、これから二周目に入ります(^^)

定義集







  
タグ :大江健三郎

Posted by ひーら at 00:29Comments(0)読んだ本のこととか

2012年11月11日

奇跡のむらの物語―1000人の子どもが限界集落を救う!

過疎の村にて25年に渡って都会の子どもたちの山村留学を実施しているNPO法人の取り組みについて、代表者の辻さんが記した本。
村人たちに「遊んでいる人たち」と言われながらよそ者として始めた取り組みが、今では1900人の村に年間1000人の子どもたちがやってくるまでに育った。成功の秘密は?

と、インチキくさい紹介文を書いてみましたが、この本、面白かったです。
子どもの教育活動に燃える人々の中には珍しく(と言うと相当に顰蹙買いそうですが)、自分たちの理想を具体的にどう実現させ続けてゆくかということをしっかり考え、見事にNPOを運営、経営していることには感銘しました。補助金に頼りきることなく自立した経営、ぶれることなく本業に集中と、この手の教育事業を成功させるのも、一般の企業経営を成功させるのも、やるべきことは同じだなあと思った次第です。教育関係者、村おこし町おこし、企業経営に興味のある人、多くの人にお勧めです。

アマゾンでも購入できますが、
奇跡のむらの物語―1000人の子どもが限界集落を救う!

NPO法人グリーンウッド自然体験教育センター
http://www.greenwood.or.jp/syoseki/page001.htm
からの購入で、辻さんのサイン入りというのもいいですね(^^)
  

Posted by ひーら at 23:21Comments(0)読んだ本のこととか

2012年03月12日

最近の読書(内村鑑三)

これからどうなるのか全く想像もできないような大変なことが起きたということだけだけをはっきりと理解して、混乱の中の東京から何とか千歳に戻ったのですが、乗ったJRの車内があまりにも普通にのんびりしていたので、どこか全く違う世界に飛んできたのではないかと錯覚してしまいそうになる奇妙な感覚に陥ったのは、ちょうど一年前のことでした。

この一年も自分は相変わらずのんべんだらりと暮らしてきたわけですが、それでも、気がつくと読書の傾向などはちょっと変わってきたようにも思います。

最近読んで面白かったのは、内村鑑三の後世への最大遺物・デンマルク国の話 (岩波文庫)でした。



「後生への最大遺物」はビジネスで大成功して大金持ちになって、自分の好きなように大金を世のために投じて・・・というようなことができれば良いのだが、そんな能力のない人はどうすりゃいいの?というようなことについて、「デンマルク国の話」は、粘り強く樹を植えることで敗戦後の国を復興することについて語った講演で、もちろん語る方も聴く方も明治の人たちなのですが、100年前の講演とは思えないくらい大変興味深い内容でした。生で聴きたかったくらい(^^)
まあ、人は、今も昔も変わらないんだなあと思った次第でございます。

そういえば、田中正造と足尾銅山鉱毒事件についての記事を最近読んだのですが、当時も「少量の鉱毒は、かえって体に良い!」と言い張る科学者・医者がいたということで、ぶっとびました。ホントに、昔も今も変わらないんだなあ。。。

あ、文庫本を買わなくても、青空文庫でも読めるんですね。

後世への最大遺物

デンマルク国の話
  
タグ :内村鑑三

Posted by ひーら at 01:47Comments(2)読んだ本のこととか

2011年11月30日

「困ってる人」読んだ

あと数分で11月が終わる。ということで殴り書き。



たいそう売れているとのことだが、いや、本当に面白かった。
難病体験記に対して面白かったという感想もないとは思うのだけれども。

コメディータッチの勢いよい文で、次から次へと発生する深刻な問題も、おもしろおかしく読ませてしまうけれど、第三者的な視点を持って自らの体験を冷静に記録している。
エピソードの中で、親しい人との間で発生したトラブルもいくつか出てくるが、相手の立場に立って考える「余裕」があるところなど、すごいなあ。
あと、ちょっと意表をつかれたのは、結局、最後には、制度に頼らなくてはならないというところ。何となく、制度はあまり役に立たずに、最後は人の好意に頼るというパターンが多いような気がしていたが、そこはそうではないという、これも冷静なご意見。とても説得力がありました。


  
Posted by ひーら at 23:57Comments(0)読んだ本のこととか

2011年10月10日

魂の旅 地球交響楽第三番


熊に襲われて命を落とすというのは、どういうことなのだろうか。
生前「熊が一番すごいのは一撃で人間を倒せるからなんです。」と語っていた星野道夫は、実際に、一人、テントでの就寝中に熊に襲われ命を落とすことになったが、そのとき、何を感じていたのだろうか。

星野が出演を予定していたドキュメンタリー映画「地球交響曲第三番」は、代わりに、星野の家族や親しい友人達-星野の素晴らしいエッセイに度々登場する魅力ある人たち-の出演によって生前の星野を見事に描き出し、不思議に、そして自然に繋がっている世の中のありようを映し出しているが、その映画の制作記といえるこの本も、映画を見ていなくても、十分に魅力的な内容で読書を楽しめた。(映画を見てから読もうと思っていたのだが、なかなか映画を見る機会がなく、とうとう、先に本を読んだのだけれども、それはそれで良かった-結局、映画も、直後にDVDで購入してしまった)

本も、映画も、どちらも魅力的な作品だが、映像の力の強さを感じたのは、この本や、星野の著作でも繰り返し登場するボブ・サムの、力強く、ゆったりとした言葉をそのまま伝えてくれること。
そして、本の方では、ボブが、北海道の縄文期の壁画があるフゴッペ洞窟を訪れ、自分たちの祖先と繋がっていることを確信したシーンなど、映画に収まりきらない数々のエピソードが語られるなど、映画を観ていても本を読む価値が十分にある。

ただし、本の方には一点、不満がある。
「小樽のフゴッペ洞窟」と記述されているが、もちろん、「余市町のフゴッペ洞窟」ですから!






  
Posted by ひーら at 22:55Comments(0)読んだ本のこととか

2011年09月05日

やめないよ


放置中の雑記ですが、とりあえず、やめません(^^;

さて、

日経新聞は、スポーツ欄と文化欄が楽しみで購読しているのですが、長く連載されている、キング・カズのコラムを纏めた本を読み終わりました。
このコラムもいつも楽しみにしていて、感心したり共感したりしていたのですが、全部を欠かさずに読んでいたはずなので敢えて購入することもないかと見送っていたのですが、電車待ちの時間など、短い時間でさらっと読める本を一冊欲しかったときに、本屋で目の前に積んであったこの本が目に止まり、購入したのでした。
1回が見開き2ページなので、その目的にちょうどよかったのですが、数年間、書き続けられたものを、こうして短い時間に纏めて読んでみると、改めて、1本筋の通った優れたコラムであることがよくわかりました。
現役スポーツ選手としては明らかにキャリアの終わりが近づいているに違いないのに「やめないよ」と自然に言えるのは、まだまだ新しい発見があったり、自分にこれからの可能性を信じられるからこそであり、気持ちが決して切れずにやるべき取り組みを着々と続けられる人として、”キング”と呼ばれるには相応しい人だなと思います。
自分はサッカーファンではないのでスタジアムに足を運ぶことはほとんどないのですが、いつか、キング・カズの出場している試合を生で見る機会があればいいなと思います。


  
Posted by ひーら at 12:41Comments(2)読んだ本のこととか

2011年07月16日

旅をするトルコ・チャリング(最近の読書より)


昔と違って、本屋でぶらぶらしながら面白そうな本を探すという習慣は、最近、ほぼ、なくなってしまいました。

本屋が大きすぎて選びきれないので(^^;

でも、まあ、偶然の出会いというものは素晴らしいもので、数年前に、出張帰りの時間つぶしに空港売店の片隅で売られていた少ない文庫本の中から手に取ったのが「旅をする木」(星野道夫)でした。アラスカでの自然や人との出会いについて淡々と綴られる文章には、あっという間に虜になったものです。

久しぶりに本棚から取り出し、ゆっくりと読み返してみたのですが、長い歴史の中で地震、津波、火山の噴火でなくなってしまった村のことなども書かれていたのですね。星野さんの著作を読んでいると、100年、1000年と長いスパンでの人の暮らしを意識する視点って大切なんだなと、あらためて考えさせられます。




書店に足を運ばずに、新聞や雑誌の書評で面白そうな本を、インターネットで注文することも時々あるのですが、残念ながらほとんど外れます。ブログで大量の新刊本の紹介をやっている方々もたくさんいらっしゃいます。それらも、一時期、参考にして本を買ってみはしましたが、その手の情報も、最近はほとんど見ません。

どちらかというと、自分にとっては「書評屋さん」ではない人たち(有名無名実名匿名に関わらず)が、面白かったとブログで紹介している本が当たりとなることが多いように思います。
まあ、書店の本棚に並んでいる訳ではありませんが、インターネット上で偶然に出会った本と言えるでしょうか。

古い友人のK君がブログで紹介していたのが、「トルコのもう一つの顔」(小島 剛一)。
この本は、本屋に並んでいても絶対に手に取らなかったことでしょう。特にトルコに興味があったわけではないので。
これが面白かった。
言語学者が少数民族の言語の調査をする過程で、その存在を認めない権力側から妨害を受けたり、ちょっとしたスパイ映画のようでした。高校生なんか、この本を読んでから世界史の勉強したら、面白いんじゃないでしょうかね。オスマントルコとか、クルド問題とか興味湧きそうだけどな。




「白球礼賛」は愛読書なのですが、その本を紹介していたブログを偶然に読み、そこで紹介されていたので知ったのが、「チャリング・クロス街84番地―書物を愛する人のための本 」(ヘレーン・ハンフ)

この本も、文句なしに面白かったです。
古本屋への本の注文が、いつしか、書店の方々との文通のような素敵なやり取りに。こちらも、まるで映画の中の世界。(映画化されてるんですね)
何年にも渡ってやり取りされる手紙のそれぞれには日付が書いてあるので、当時の時代背景、人々の暮らしの様子とかの知識がある人は、更に面白く読めるんでしょうね。




  
Posted by ひーら at 00:05Comments(0)読んだ本のこととか

2011年05月11日

魔法のことば(星野道夫)を読んだ


まず、ゆっくり読むこと。
次に、一度にたくさん読んではいけない。

(池澤夏樹が寄せた序文より抜粋)


これは本当に魔法のことば。

10回分の講演集なので、同じエピソードが何度も繰り返されるのを読むことになるのだが、不思議なことに全く飽きない。
違う場所、時期に語られた講演でその細部が異なるためということもあろうが、むしろ、同じエピソードが出てきてもその一つ一つを新鮮に感じることができる。

特に池澤の言う通りに読もうとした訳ではないのだが、電車の待ち時間などに少しずつ読んでいたため、読み終えるのに時間が掛かった。
読み始めは1月11日、読み終わりが5月10日。ちょうど震災を挟んで4ヶ月かかって読んだことになるのだが、震災後の落ち着かない気持ちの中で触れる星野のことばには、落ち着かされ、考えさせられ、そして励まされた。
今、星野が生きていたら何を語ってくれたのだろうかとも思う。

この時期だからこそ、多くの人に読んで欲しい一冊だ。


  

Posted by ひーら at 06:18Comments(2)読んだ本のこととか