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2011年07月16日

旅をするトルコ・チャリング(最近の読書より)


昔と違って、本屋でぶらぶらしながら面白そうな本を探すという習慣は、最近、ほぼ、なくなってしまいました。

本屋が大きすぎて選びきれないので(^^;

でも、まあ、偶然の出会いというものは素晴らしいもので、数年前に、出張帰りの時間つぶしに空港売店の片隅で売られていた少ない文庫本の中から手に取ったのが「旅をする木」(星野道夫)でした。アラスカでの自然や人との出会いについて淡々と綴られる文章には、あっという間に虜になったものです。

久しぶりに本棚から取り出し、ゆっくりと読み返してみたのですが、長い歴史の中で地震、津波、火山の噴火でなくなってしまった村のことなども書かれていたのですね。星野さんの著作を読んでいると、100年、1000年と長いスパンでの人の暮らしを意識する視点って大切なんだなと、あらためて考えさせられます。




書店に足を運ばずに、新聞や雑誌の書評で面白そうな本を、インターネットで注文することも時々あるのですが、残念ながらほとんど外れます。ブログで大量の新刊本の紹介をやっている方々もたくさんいらっしゃいます。それらも、一時期、参考にして本を買ってみはしましたが、その手の情報も、最近はほとんど見ません。

どちらかというと、自分にとっては「書評屋さん」ではない人たち(有名無名実名匿名に関わらず)が、面白かったとブログで紹介している本が当たりとなることが多いように思います。
まあ、書店の本棚に並んでいる訳ではありませんが、インターネット上で偶然に出会った本と言えるでしょうか。

古い友人のK君がブログで紹介していたのが、「トルコのもう一つの顔」(小島 剛一)。
この本は、本屋に並んでいても絶対に手に取らなかったことでしょう。特にトルコに興味があったわけではないので。
これが面白かった。
言語学者が少数民族の言語の調査をする過程で、その存在を認めない権力側から妨害を受けたり、ちょっとしたスパイ映画のようでした。高校生なんか、この本を読んでから世界史の勉強したら、面白いんじゃないでしょうかね。オスマントルコとか、クルド問題とか興味湧きそうだけどな。




「白球礼賛」は愛読書なのですが、その本を紹介していたブログを偶然に読み、そこで紹介されていたので知ったのが、「チャリング・クロス街84番地―書物を愛する人のための本 」(ヘレーン・ハンフ)

この本も、文句なしに面白かったです。
古本屋への本の注文が、いつしか、書店の方々との文通のような素敵なやり取りに。こちらも、まるで映画の中の世界。(映画化されてるんですね)
何年にも渡ってやり取りされる手紙のそれぞれには日付が書いてあるので、当時の時代背景、人々の暮らしの様子とかの知識がある人は、更に面白く読めるんでしょうね。





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