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2012年12月31日

ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ: 原子力を受け入れた日本


ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ: 原子力を受け入れた日本 (ちくまプリマー新書)

読み終わりました。
ベストセラー作家、田口ランディさんの本です。田口さんの小説、読んだことはありません。名前は知っていましたが、女性だとも知らなかったくらいです(^^;

 人それぞれ、考えがいろいろと違うものですが、考えの違う相手と意見を交換するときに、相手がなぜそのように考えるのか、考えるようになったのか、そして、自分もなぜそのように考えるのか、考えるようになったのかに思いを巡らせることができると、善悪の判定や優劣、勝ち負けを争うのではなく、どうすれば良い方向に進むのかという共通の目的に向けての対話ができるのですよね。
 著者は、自分の核についての興味の持ち方を、自分自身の育ってきた体験から分析し、そして、原爆を落とされ、さらに水爆実験の犠牲にもなった日本人が、なぜ、原子力の利用を積極的に進めるようになったのか、そして、核爆弾を落とした国としてのアメリカ側の人たちの気持ちまで、作家らしい想像力の下で考えを進めます。
 ”これからの「核」の話をはじめるための、最初の一冊”
と裏表紙に書かれていましたが、自分の思いを正確に、独善的にならないように冷静に、わかりやすく丁寧に書かれています。歴史の勉強の大切さも実感します。
「野球好きのオヤジのおせっかい、高校生はこれを読め!」
に入れておくことにしました。





 

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