子どもいすからの指示
会社から戻ると、息子(8歳)が買ったばかりの
Wii Fit で遊んでいた。
バランスWiiボードの上に乗り、画面の指示に従って、腰をぐるぐる回したり、足踏みしたり。
そういうゲームだ。
ちょっと不器用なところがある息子は、慣れない動きにスコアが伸びず、いらだちながらも真剣に体を動かしている。
すぐ後ろには、先日5歳になったばかりの娘が、子どもいすに座りゲームを見ている。
「そこ、右足!」
「違う!」
5歳の妹は、自分では遊ぼうとしない。
自分では、うまくできないのを知っている。
たぶん、うまくできないとイヤなのだろう。5歳のプライドだ。
そして、兄がやるのを見て口を出すことが、今の彼女のできる遊びだ。
しかし、妹の厳しい指示に、ますます動きがぎこちなくなる息子。余計なノイズをうまく捌き自分の意思で動けるほど、8歳は余裕を持っていない。おそらく一人で落ち着いて遊べばできるのだろうが、どんどんできなくなってくる。
昔、子どもだったことがある自分は思う。ゲームなんだから、楽しく遊べばいいんだよ~
さて、妹が指示し兄が振り回されるシチュエーションは、この兄妹には時々生ずる。
自分は、このような体験をしていないので、結構おもしろがって見ているが、さすがに理不尽に感じて、兄にはっぱをかけたくなったり、妹を諌めたりしたくなることもなくはない。そういうときは、元子どもという経験を生かし、理不尽な指導と感じられないように気をつけつつ-子どもをだましてとも言うのが正しいかも-介入するわけだが、基本的には、こちらは2人の成長過程を見守るのが仕事だ。
今のところ、子どもいすからの指示は、「出来ない生徒を(自己満足的に)『熱心に指導』する先生の声」(この言い方は失礼か・・・)と大差なく思える。早く「いっしょにゲームを楽しむ仲間からの声援」に聞こえるようになってくれないかなぁ。
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